依存リスクほぼナシ!新しい睡眠薬・ベルソムラとは?

ベルソムラとは

睡眠薬には依存性がつきものだと思っていませんか?

「眠れないのはツライけど睡眠薬に依存してしまうのは怖いから飲みたくない…」
そう思っている人も多いでしょう。

そんな人におすすめなのが、ベルソムラという睡眠薬です。
ベルソムラの特徴はなんといっても、依存がしにくいこと。
ガツンと強制的に眠らせるわけではなく、生理的な眠気を強めて眠りへと導きます。
そのため「睡眠薬がないと眠れない!」という状態になりにくいのです。

ぐっすり眠りたいけど睡眠薬の依存性が不安だ、という人におすすめの薬です。

商品名 ベルソムラ
有効成分 スボレキサント
効果 オレキシンの働きを弱めて、自然な眠りを強めます
作用時間 約10時間
用法・用量 1回1錠(成人は20mg、高齢者は15mgまで)
副作用 眠気、頭痛、倦怠感、悪夢、めまいなど

今回はベルソムラについて、詳しく紹介します。

ベルソムラの効果

睡眠薬の中でのベルソムラの分類は、オレキシン受容体拮抗薬です。

オレキシンとは脳を起こして働かせる物質のこと。
オレキシンは昼に増えて夜に減ることで、体内時計を整える働きがあります。
そのため昼間は脳が活発に働き、オレキシンが減った状態の夜は脳が休息に入り眠くなります。

不眠症の人は夜でもオレキシンが多く活発化してしまっているため、なかなか寝られないといった症状が起こるのです。

ベルソムラはオレキシン受容体に作用してオレキシンが活発になるのを防ぎ、脳を休息状態に切り替えます。
脳の覚醒状態を抑えて眠気を強めることで、自然な眠りへと導くのです。

ベルソムラを飲めば不眠症の人でも一時的にオレキシンが減り、脳が睡眠に傾きやすくなります。
しかし朝になるにつれてオレキシンが増え続け、夜明けを迎える頃には脳が起き始めます。
したがって朝には自然と目が覚めやすくなるのです。

つまりベルソムラは脳を無理やり睡眠へと引っ張るというわけではなく、自然な眠気を強める薬。
そのため「睡眠薬がないと眠れなくなる」といった依存状態を起こしにくいのが特徴です。

ベルソムラは中途覚醒・早期覚醒・熟眠障害に効果を発揮

ベルソムラが高い治療効果を発揮する不眠の症状は、

・夜中に何度も起きる…中途覚醒
・長く寝たいのに朝早く目が覚める…早期覚醒
・睡眠時間は十分なのにスッキリしない…熟眠障害

という3つのタイプ。

ベルソムラは睡眠の維持に高い効果を発揮します。
強制的に眠らせるタイプの睡眠薬ではないため、入眠障害を抱えている人には少し入眠作用が物足りなく感じる場合があります。

不眠症のタイプについては、不眠症のタイプから考える睡眠薬の選び方の記事で詳しく紹介しています。

ベルソムラの飲み方

ベルソムラは寝る前に1回1錠を飲みましょう。
1日に飲めるベルソムラの限度量は、20mgまでです。
高齢者は薬がより強く作用するため、15mgを超えての服用は避けましょう。

ベルソムラを飲んでから30分ほど経つと、眠気が起こり始めます。

そのためベルソムラを飲んだ後に車の運転や、機械の操作をしてはいけません。
すぐ眠れる準備をしたうえで、ベルソムラを飲みましょう。

食事中や食後すぐの服用は避けましょう

ベルソムラを、食事中や食後すぐに飲むのは避けましょう。

なぜならベルソムラを食事の途中もしくは食後すぐに飲むと、身体への吸収が遅れる場合があるからです。
吸収がうまくいかないと、薬の効果が弱まる・効き始めるスピードが遅くなる原因となってしまいます。

寝る時間の2~3時間前には、夕食を済ませておくのがベストです。

ベルソムラの副作用

ベルソムラの副作用は、眠気・頭痛・倦怠感・悪夢・めまいなどがあります。

とくに悪夢はベルソムラに出やすいとされる副作用です。

睡眠サイクルの中で鮮明な夢を見やすくなるのは、レム睡眠の時だとされています。
ベルソムラはノンレム睡眠だけではなくレム睡眠を増やす働きがあるため、眠っている間に夢を見やすくなるのです。
不眠症の人はストレスや悩みを抱えていることが多く、夢に反映されやすくなるため悪夢を見る頻度が高くなるというわけです。

現実でないとはいえ、悪夢を続けてみるのは辛いものです。
たとえ睡眠時間が確保できたとしても、スッキリした気持ちで朝は迎えられないですよね。

悪夢が続くという場合は、ベルソムラの量を減らしてみましょう。

ベルソムラの併用禁忌

ベルソムラには一緒に飲んではいけない併用禁忌薬があります。
なぜなら一緒に飲むとベルソムラの作用を強める・身体に大きく負担がかかる恐れがあるからです。

ベルソムラを飲む際は、以下の薬を飲んでいないかどうかかならず確認しましょう。

【ベルソムラの併用禁忌薬】
・イトラコナゾール(抗真菌薬)
・ボリコナゾール(抗真菌薬)
・クラリスロマイシン(抗菌薬)
・リトナビル(抗ウイルス薬)
・サキナビル(抗ウイルス薬)など

成分名を聞いてもいまいちピンとこない人もいるかもしれません。
しかし併用禁忌薬は、意外にも私たちの身近な症状に用いられる薬です。
たとえば水虫やたむしの治療、のどの痛みや発熱などのかぜの症状にも処方される場合があります。

水虫やかぜの治療で薬を服用している人は、薬の説明書や外箱に書かれている成分をチェックしましょう。
わからないようであれば、かならず薬剤師か医師に相談してください。

併用禁忌薬の他にも、普段から服用している薬がある人は一度医師に相談してからベルソムラを飲むと安心です。

またベルソムラとアルコールを一緒に飲むのも危険です。
ベルソムラとアルコールはどちらも中枢神経に作用するため、同時に飲むとダブルで脳に作用してしまい強い副作用が出る可能性があります。

ベルソムラを服用する場合、アルコールを飲むのは控えましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする